前の記事でもお知らせした通り、若手創作家研究会の活動をまとめた「研究ノート」が、いよいよ発刊となりました。
2013年9月から2014年5月までの全9回分の内容を収めた冊子となっています。
編集の原がめっちゃ頑張ってくれまして、当初の予想を大幅に越える56ページとなりました。
積もる話をすると日が暮れそうなので、とりあえず内容紹介から。
「研究ノート」収録内容
【個人発表まとめ】
平面インサイドアウト設計理論に向けて……森末 圭
自分の創作法の再検討……岡本 卓也
折紙造形における明確な「見立て」……原 司
西行寺幽々子&八雲紫制作失敗録― 折紙における解釈と構想の考察―……堀口 直人
自作品の折り図制作の変遷と今後の課題について……萩原 元
折り紙創作の困難さ……大内 康治
創作における見立ての追求と雰囲気表現へ挑戦……松田 景吾
折り紙活動における取組み事例の紹介……各務 均
ぐらい折りによる紙作品の距離化……高村 侑樹
「論文・報告」
「創作教科書作成宣言」……原 司
「集団創作」実践レポート……堀口 直人
「勉強会議事抄録(第1回-第9回)」
【折り図】
「翼つきの靴」
創作 :松田 景吾、萩原 元
作図 :萩原 元
「潜水艦 」
創作 :各務 均、森末 圭、大内 康治
作図 :森末 圭
「深海折り図」
創作・作図:各務 均
【展開図】
「 散らかったネズミ」創作 :各務 均(編集:各務 均)
「新居建築中」創作 :大内 康治(編集:各務 均)
「次元を超えて」創作 :堀口 直人(編集:各務 均)
「コノハムシ」 創作 :今井 幸太
「リケジョ」創作 :森澤 碧人
「ガメラ」 創作 :松田 景吾
内容の詳細を説明する前に、若手創作家勉強会について、基本的なことを説明しておきます。
勉強会は、主に二つの活動をメインに行っております。一つは参加者が各々の創作活動・考え方について報告する「個人発表」。もう一つは参加者全員で取り組む「企画」です。この冊子もおおまかに言うと「企画」の一つになります。
「研究ノート」もこの活動内容に沿い、第9回分までの「個人発表」をまとめたものと、「企画」の内容をまとめたレポートおよびそこで生まれた作品の折り図が構成の中心となっています。
「個人発表」については、タイトルでも分かる通り数式のバンバン飛び交うものから「見立て論」「折り図表現」と多岐にわたっております。
「企画」については、勉強会の中で議論に上った「創作教科書」の構想と、9回中最も熱心に行った「集団創作」についてのレポートが掲載されます。折り図として掲載される「翼付きの靴」「潜水艦」は、その「集団創作」中にできた作品となっています。これ以外に実施した「企画」については、「議事抄録」の方に簡単にまとめてありますので、そちらも合わせてご覧いただくと、勉強会のこれまでの活動が分かって頂けるのではないかと思います。
その他、展開図が6点と折り図がもう一点掲載されます。こちらには一部仕掛けが施されております(ヒント「各務均」)ので、そちらは見てのお楽しみということで。
【購入に関して】
8/15-17に開催される「第20回折紙探偵団コンベンション」内で頒布します。
金額は500円です。
【注意】
コンベンション会場内の物販(折り図集とか売ってる場所)では取り扱っておりません。
勉強会のメンバーから直接購入してもらうという手売り方式をとっております。ご了承ください。
参考までに、以下にコンベンションに参加する勉強会メンバーの名前を書いておきます。
柏村 卓朗、森末 圭、堀口 直人、金沢 隆史、宮本 宙也、原 司、人見 亨、松田 景吾、大内 康治、各務 均、井上 俊介、松井 英里香、高村 侑樹、笹沼 勇人、中村 智晴、森澤 碧人、小菅 章裕、中村 楓、田中 幹人、今井 幸太、大場 雅人、室屋 洋輔、板垣 悠一、古村 壮、板橋 悠太郎、谷田 尚之
コンベンション会場では全員が名札を首からかけていますので、知らなくとも名前は分かると思います。どうしても分からない場合は、それっぽい20代に「勉強会の方ですか?」と積極的に声をかけましょう。違っても知らない人と話すきっかけになるから問題なし(?)。
冗談はさておき、上記のメンバーは、ほとんどがコンベンションで講師を勤めます。探さずとも名前が分かり、声もかけやすいタイミングかと思いますので、この時の購入をお勧めします。
また、詳細は後日こちらで報告しますが、若手創作家勉強会としてもコンベンション内で講習・講義を行う予定です。この時も購入しやすいと思いますので、受講せずともお近くを立ち寄る際は是非声をかけてください。
なお、懇親会場での頒布は行いませんので、その点ご了承ください。