日時 | 2016年12月25日(日) 14:00-18:00 |
会場 | JOASホール |
参加者 | 6名 |
昨年12月に行った勉強会報告です。クリスマスの開催となってしまいましたが、6名の参加がありました。
初参加の方が1名いました。
14:00-15:50 個人報告「『角度系』技法史序論」
報告:堀口 直人
[報告者要旨]
「角度系」という創作折紙のジャンルが、近年若手の中で多く実践され、議論されている。一方で、「角度系」として括られているものには多様な創作法が混在しているために、議論が漠然化している懸念がある。本報告では、過去から現在に至る「角度系」折紙を整理して概括することで、この創作法の全体像を把握することを試みる。
16:00-17:40 「集団創作(お題:スケーター)」
勉強会では恒例となった「集団創作」を久しぶりに行いました。
お題は参加者各自に好きなお題を書いてもらい、くじで選ぶ形式で決めました。ちなみに「スケーター」とは「スケートボードをしている人」のことで、スケートではないようです。
班分けもくじ引きで、3名ずつ、2班に分かれました。
製作時間は70分とし、前半15分を個人作業・後半55分をグループ作業としました。制作後、成果発表と討論を行いました。
また、今回は初めて集団創作を行う人が多かったので、「指定の基本形から始める」などのお題以外のルールは置かず、不切正方形一枚折りでの創作としました。
両班の結果を写真と合わせて簡単に紹介します。
A班
個人試作:
3名とも蛇腹になった。個人試作ではボードと人間のつなぎ方で考え方が分かれた。具体的には
- 片足からボードを出す「片足つなぎ」(写真「個人試作1(片足つなぎ)」、「個人試作3(片足つなぎ)」)
- ボードを分割して2本の足それぞれから出し、最後にボードをつなげる「両足つなぎ」(写真「個人試作2(両足つなぎ)」)
- 股間から長いカドを出してボードを作る「股間つなぎ」(写真「個人試作4(股間つなぎ)」)
の3つである。
グループ作業:
今回は厚みが少なく左右対称で折れる「両足つなぎ」をグループの方針とし、ベースとなる形を折り出した(写真「グループ試作1」)。仕上げの最初の案(写真「グループ試作2」)ではボードと人物の色分けが完全にできなかったが、蛇腹幅を一部半分にすることで、完全な色分けができた。これをA班の成果物とした(写真「最終案」)。
B班
個人試作:
個人試作では
- ひとまずボード単体だけ折ったもの(写真「個人試作1(ボード単体)」)
- ボードと足の接続を角度系で試作したもの(写真「個人試作2(ボードと足の接続部の試作)」)
- ペンギンにボードとなる領域を付加して試作したもの(写真「個人試作3(ペンギン型)」)
の3案が出た。
グループ作業:
グループ作業は、まずペンギン案で進めた(写真「グループ試作1(ペンギン型から)」)。しかしこのやり方だと足が一本になり、カカシがボードに乗っているように見えるので、没となった。次に片足つなぎで試すが、ボードとつながっている足の太さが気になり没になった(写真「グループ試作2(片足つなぎ)」)。
最終的に座布団魚の基本形から、上半分で人物を、下半分でボードを折ろうと考え、最終案に至った(写真「最終案(座布団魚の基本形から)」)。
次回の勉強会は、1月の第3もしくは第4の土日に行う予定です。
詳細が決まり次第このブログで告知します。
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p style=”text-align: left;”>2017年も、折紙で盛り上がりましょう。